たのしい算数⑪ ~あまりの問題って・・・

こんにちは。教室長の西野です。

連日暑い日が続いていますね。ニュースで最高気温が40℃という言葉が普通に聞こえてくるくらい、今年の夏は暑いですね。色んな要因があるみたいで、その内容を語りたいですが、今日は留めておきます。

夏休みも終わりを迎え、いよいよ小6生は入試に向けて猛ダッシュをかけるときになります。算数の苦手な分野は克服できたでしょうか?

今日は「あまり」のお話をします。

わり算で割り切れなかったときに出てくるあまり。

計算問題で小数のわり算が出てくると、意外と厄介でかつミスが多い問題でもあります。

例えば、

普通のわり算の問題ですが、正直「商」は問題ありません。むしろ「あまり」がポイントになります。

答えですが、

➀は問題ないでしょう。②,③は小数のわり算で、はじめから小数点をずらして「商」を求めますが、「あまり」は小数点をずらす前の場所にしないといけません。このミスが意外と多いのです。

→不安と思う方は、「検算」をしましょう。

② 1.5×6.4+0.1=9.7 

③ 0.3×0.26+0.002=0.08 ちゃんと元の「わられる数」になりますね。

※(わられる数)=(わる数)×(商)+(あまり)

この式は、高校の数学Ⅱの「剰余の定理」(余りの定理)につながっていきますので、簡単な事ですが、割り算のとらえ方を上式のように考えれるようになっていかないといけません。

さて、ここからが本論です。以下の問題を見てみましょう。

この問題は、中学入試では「倍数・約数」のテーマで出題されるものです。解くときに少し考えないとものすごく手間のかかるものになりますので・・・

中学入試の問題にとどまらず、公務員採用試験でもこのような問題は出題されます。無論、文字式を使って解くことになるのですが、返って面倒になるときもあります。

また、あまりの問題では、「カレンダーの問題」などもありますね。そう、曜日のずれ問題などです。これも、いずれ高校で「合同式」というテーマでシステマティックに解けるようになり、そして、また公務員試験などでお目にかかることもあるようになります。

算数・数学は「あまり」が色々なところでクローズアップされます。

「あまり」は奥深いですよ。

それでは、今日はこの辺で。