理科の話もしてみましょう!
こんにちは。教室長の西野です。
梅雨も明けて、一気に暑い日々が続いていますね。
今週末は少し雨が降るかもしれませんが、来週のお盆あたりまではずっと30℃を超える暑さみたいですので、熱中症等、十分にお気を付けください。
さて、今日は「理科」の話をしてみようと思います。
中学入試で出題される内容は、ほぼ中学校での履修内容となるので、早いうちにしっかり学んでいれば、中学までの理科は本当に楽になります・・・
その中でも、今回は生物分野の「消化・排出」のお話です。
人間が摂らなければならない三大栄養素は、皆さんご存知と思いますが
「炭水化物(デンプン)」「タンパク質」「脂肪(脂質)」ですね。
これらを摂取して、吸収するまでにどんな過程を経るのか、が出題されるわけです。
➀炭水化物(デンプン) 「糖」として吸収
デンプン(アミロース)→ 麦芽糖(マルトース)→ ブドウ糖(グルコース)
口に入ってすぐに、唾液により麦芽糖に分解され、すい臓・小腸でブドウ糖に分解されて、小腸の柔毛の毛細血管より吸収されていきます。
②タンパク質 「アミノ酸」として吸収
タンパク質 → (ポリペプチド) → アミノ酸
最初に「胃」でタンパク質がポリペプチドに分解され、すい臓・小腸でアミノ酸までに分解され、小腸の柔毛の毛細血管より吸収されていきます。
③脂肪(脂質) 「脂肪酸・モノグリセリド」として吸収
脂肪 → → (乳化) →→ モノグリセリド・脂肪酸
脂肪は分解しにくいので、胆汁が消化酵素を持っていないですが、すい臓(すい液)での分解を助けることをしてくれます(乳化)。すい臓で分解された後、小腸の柔毛のリンパ管より吸収されます。
と、こんな感じで図などを通して問題が出題されます。自分のからだの事なので、と思うと意外と覚えれたりするものだと思いますが、ただの暗記として覚えようとすると、理科は本当に時間がかかります。図や表をうまく使って覚えやすくしていくことも大事ですね。
ちなみに、上記に示したことは、中学入試で絶対必須です。それに加えて・・・
例題)小腸の内壁には多数の柔毛が存在するが、その理由を簡単に説明しなさい。
例題)小腸で吸収された栄養分は、一旦どの血管を通ってどの器官に運ばれますか。
分かっていないと解けない問題も存在しますから、字面だけ見るのではなく、図や表などを通してイメージとして覚えやすくしていくことも必要ですね。
ここまで話すとまだまだ続きそうなので、また次回にしますね。
最後に一言。
デンプン内の構造は、ブドウ糖が鎖状構造につながっている「アミロース」と分枝構造になっている「アミロペクチン」の部分があり、「アミロペクチン」の割合が大きいほど粘り気があるデンプン質になります。つまり、アミロペクチン100%のものは・・・そうです。もち米ですね。
それではまた。