福岡県の子どもたちが中学受験を行う理由とは!?
都心や関西圏などすでに中学受験市場が出来上がっているところは、クラスの大半が受験をする、といった環境が出来上がっていると思いますが、福岡県の中学受験については、地域性もあり、一言で説明できるものではありませんが、中学受験を希望する大きな理由は、環境を変えたい、高校受験はしたくないなどが挙げられます。
①中学受験と高校受験の違い
中学受験と高校受験は、目的が大きく異なってきます。
(中学受験)入試を通じて落とすための試験
(高校受験)入試を通じて通すための試験
大げさな言い方かもしれませんが、中学受験は募集人数がかなり絞られますので、選抜する主導権が完全に中学校側にあります。志望者の多い人気のある学校であれば、高い学力を持った生徒を合格させるために、入試の難易度が上がってきます。
一方、高校受験は、募集人数が多いので、選び方を間違えない限り合格する可能性は圧倒的に高くなります。高校受験は先述通り、通すための試験と言えると思います。
②中学受験にチャレンジする理由
義務教育化である以上、通常であれば公立の中学校に進学する形となりますが、何かしらのきっかけで、中学受験に向けて動き出す瞬間があると思います。どういうきっかけや考えがあって中学受験に臨もうとするのでしょうか。
⑴行きたい(通わせたい)中学校があるという理由
・子どもに合う学校
・将来を見据えるため
合格すると、それぞれの学校の理念に基づいた環境で中高一貫(6年間)を過ごすことができます。*一部の学校、国立を除く。
また、授業では、実験や観察、ディスカッション、プレゼンテーションなど、思考力や判断力、表現力を身につけるための活動を多く取り入れている学校が多くなっています。もちろん、レベルの高い授業を展開する学校もあり、公立中学校ではなかなか経験できない機会がたくさん準備されています。このような取り組むから、子どもたちの視野を広げることができるのは私立だからこそあるのかもしれません。
⑵高校受験・大学受験で苦労させたくないという理由
・大学進学に有利になるため
・表現力を身につけるため
中学受験をクリアして、中高一貫校に入れば、高校受験はスルーすることができます。また、大学付属であれば、大学進学までの道のりも負担が小さくなります。入学してのびのびとやってみたいこと、好きなことに打ち込める環境を与えたいというのもあります。
⑶周りの友だち(知り合い)の影響という理由
・仲間と一緒に通いたい
・仲間に負けたくないという思い
学校の会話の中で、友人が中学受験を挑戦する、それがきっかけに関心を抱いたというケースは少なくありません。また、中学受験への意識はなかったけれど、塾に通わせたら成績が良く、塾の先生から中学受験をすすめられた、という例もあります。
⑷地元の公立中学校に行かせたくないという理由
・不安を解消するため
いじめや事故など、地元の中学校が荒れているという話を保護者仲間から聞いてそんな環境に置きたくない、というきっかけもあります。そんな中学校にわが子を3年間預けて大丈夫だろうか? そんな不安から、中学受験を選択することもあります。
⑸親が中学受験をしてきたという理由
・メリットを感じている親は挑戦させることを考える
親自身が中学受験を経験しているので、わが子にも中学受験をさせたい、という場合もあります。親子で同じ母校に、と思われている親もいますし、受験させて我が子に合った学校を見つけたい、という思いも持っています。
③中学受験をクリアするのに必要なこと
中学受験後は、その成績をボトムにして中学校で勉強についていかなければなりません。そのためにも、中学受験をする上で、まず適応している生徒のいくつかの例を挙げてみたいと思います。
<中学受験に適応している生徒>
⑴ 自宅での勉強する習慣がすでについている
⑵ 本や図鑑などを低学年からたくさん読んできている
⑶ 小3までに学習内容の理解度に問題がない(受験の勉強は小3・3学期からスタート)
⑷ 継続する力を持っている
⑸ 何事に対しても興味関心を持つこと、知的好奇心が強い
⑹ 周りに流されない
⑺ 負けたくない!という気持ちを強く持てる
⑻ 将来の夢がはっきりしている
⑼ 絶対この学校に行きたい!という大きな目標をしっかり持っている
中学受験をクリアするということは、中学入学以降での勉強の体制が整ったということになるわけです。そのためにやるべきことを確認しておきましょう。
<中学受験をクリアするために>
⑴ 日々の勉強時間の設定
日々バラバラになることなく、一定の時間を継続して行うことが大事です。
⑵ 生活のリズムを乱さない(睡眠時間の確保)
夜遅くまで勉強することは、ナンセンスです。起きている時間をいかに上手に使うかが重要です。また健康の為に睡眠時間を大きく削ることは絶対に避けましょう。
⑶ 問題集は繰り返し練習して自分のものにする(1回で全てを理解しようとしない)
問題に取り組んで、1回で理解できるものとそうでないものをまず識別することが重要です。ここに自分の課題が見つかるわけです。
⑷ 復習の徹底
振り返る時間を短くする一番の方法は、すぐに復習をし、自分のものにしていくことを続けていくことです。定着時期が早ければ、その内容の接点回数は多くなりますから、より理解は深まります。
⑸ 常に時間を意識する
ダラダラ勉強を防止するために、今やっている勉強は〇時までに終わる!といったように時間を常に意識することが重要になります。テスト時間は〇分と設定されるわけですから、与えられた時間内に処理する力を普段から身につけていきましょう。
⑹ 自力で考える癖をつける
自分で解いて解説を読み、まず自分でしっかり考えることが大事です。考えもせずに他人に聞こうとすると、上っ面の理解にしかならず、すぐに忘れてしまいます。
⑺ 様々な力が必要となる
「体力」受験勉強は長期戦になる「体力」
「忍耐力」友達と遊べず勉強するという、つらいことを乗り越えられる
「集中力」毎日集中して勉強できる
「思考力」様々な問題に当たることで、色んな考え方を身につける
「表現力」文章で自分の考えを説明できる
④中学受験のメリットとデメリット
そうはいっても、福岡県内ではまだ受験者数が多いというわけではありません。公立高校の強い福岡県だからこそ、公立中→公立地区一番手高校→大学進学 がまだメジャーな流れとしてあります。県内の私立中学は年々様々な取り組みを講じて、子供たち・保護者に興味関心を抱かせて、入学をさせたい思いを募らせていると思います。
中学受験をすることによるメリット・デメリットはあります。その点をお話します。
<メリット>
・基礎学力と集中力がアップ
早い段階から広く深く勉強を重ねることで、中学校の先取り学習になります。また、中学受験生は、模擬テストなど、数多くのテストを経験します。制限時間のある問題にぶつかり、しっかり考えることで集中力も鍛えることができます。
・中学受験でしか経験できない学びがある
中学以上になると、文字や方程式などで合理的に処理できる問題が増えてきます。逆に中学入試は、柔軟な頭をもつ子どものほうがうまく解けることもあります。中学や高校では触れないような問題もたくさんあり、中学受験生にしか経験できない学びがあると思います。
・メンタルが強くなる
これはスポーツやコンクールなどを経験してきた子も同様だと思いますが、積み重ねてきた受験勉強の成果を発揮するためには、子どもの精神的な強さやたくましさが重要になると思います。
「練習は『本番』のごとく、本番は『練習』のごとく」というように、普段から緊張感をもって学習に取り組み、入試本番は、わずか数時間の試験で合否が判定され、希望の中学校で過ごせるかどうかが決まる過酷な環境と戦うわけですから、相当鍛えられます。
このようにしてプレッシャーに向き合いながら全力を尽くすことで、精神的にも成長していきます。こうした経験が、子どものメンタルを強くすることにつながります。
<デメリット>
・さまざまな費用がかかる
自学で中学受験対策をおこなうのはなかなか難しいものがあります。そのために、大半の子どもたちは塾に通うことになります。授業料や季節講習の費用、問題集や参考書、過去問集の購入費に加えて、模擬試験や、入試本番の受験料もかかります。塾のほかに家庭教師、オンライン教育を利用するなら、さらに費用が必要となります。
・自由に使える時間が減る
本気で目指す生徒にとっては、小4から勉強中心の生活になります。他の習い事の時間、テレビ、ゲームやSNSを楽しむ時間、友達と遊ぶ時間、家族で出かける時間など、の時間に制約が生まれます。
・親子のストレスが増える
これが最大のデメリットであると考えられます。入試直前期になると、親子ともに体力だけでなく精神的にもかなりのエネルギーを使うことになります。そこで、うまくいかない状況が出てくると、ストレスも増えて、親子間で険悪な雰囲気になることも多くなってきます。
⑤選択肢増(子どもの可能性)~早い段階からの取り組み~
勉強面でもスポーツや文学・芸術の面でも成功体験を聞くと、かなり早い段階から取り組みを始めていることが多く聞こえてくると思います。ただ、そのきっかけを作るのは、まぎれもなく親であることが間違いないです。いろんなことを体験させたり、触れさせたりして、子どもたちの興味関心を引き出すことはとても大事だと思います。中学受験もその1つになるでしょう。ただ、時期的に思春期を迎えつつあるタイミングでの中学受験ですので、色々な障壁にぶつかると思います。特に親がヒートアップしすぎて、子どもの意思が無視されることもあります。
中学受験を始めると「合格する」ことが最優先事項となります。ただ、不合格になったからといってすべてが終わるわけではありません。これも1つの選択肢だと思います。今後、高校受験、大学受験、就職試験(資格試験)など、転機はたくさんありますので、あくまで中学受験は手段の1つと考えておくことも大事です。
わが子の性格や将来の希望を考えて、どのような道を選択するのか、親として家庭の1つの決断することが親の役割といえるのではないでしょうか。
キッズライトは,学童が運営する学習塾
キッズライトは、福岡県西区の「学童」です。学童が、「学習塾」を運営しております。
一般の「学習塾」と違い、「学童」が運営しているので、子どもの「生活面」や「性格面」,ノートの使い方などの「勉強時の癖」などさまざまな所作から、指導しています。
中学受験に精通しているプロの講師も滞在しており,真の実力,学力を学ぶことができる環境になっております。
福岡にお住まいの方は,是非一度訪ねてみてください。お待ちしております。
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