たのしい算数⑫ ~来年は「2021」年度入試

こんにちは。教室長の西野です。

8月も終わりますね。

でも暑い日が続いていますね。ただ、今日は西海上を北上している台風のせいで、少し気温が下がって・・・少しだけですね。でも雨も降って暑さも一息でした。7月の大雨と8月の酷暑、コロナも相まって今年の夏は本当にかつてないくらい異例の夏でした。

それでも入試は逃げてくれません。自分の将来を夢見て早くから頑張り、その成果を出すときが刻一刻と迫ってきます。来年は2021年度入試です。今日はその「2021」を「算数」的に考えていきます。

毎年、中学、高校、大学入試は○○年度入試の○○の数字を使った問題を出題してきます。来年の2021年度入試は「2021」を使った問題が出題されることでしょう。過去の出題例を挙げて見てみましょう。

過去3年(2018年~2020年)の実際に出題された入試問題です。計算問題から色んな形で出題されています。ただ、難問は出されませんが、気づきがないと時間を取られてしまうことにもなります。

では、解答を見てみましょう。

受験勉強している方であれば、503×504をまともに計算することはない!と思って、簡単にできる方法を考えると思います。ポイントは「252」ですね。252を2倍すると504ですから、2018=2×1009として式を書き換えてあげると、見事に簡単な計算で答えが出せます。基本的に大きな数が出てきた際は、小さな数での積で表す(素因数分解)ことをまず考えて欲しいですね。2018は約数が1,2,1009,2018しかないので、逆に問題が作りにくかったかもしれませんね。

これは高1の数学でも出題されたりしますね。3の2019乗と表現は変わりますが、この後に合同式につながっていく問題になると思います。

複数回かけておくと結局「繰り返し」が出てくるので、そこに気づけば問題はないはずです。まさか2019回かける方はいないと思いますが・・・この問題は「7」はおそらく出ません。7の累乗した時の1の位は「7→4→1→8→5→2→9→6→3→0→7→・・・とすべての数が出てくるので、さすがに出題しないでしょう。

この問題は、分数の性質を絡めたもので、良問だと思います。分数の意味をしっかり理解していれば、問題なく解けます。一生懸命約分の事ばかり考えてしまうと、時間をかなり取られるのではないかと思います。

さて、来年2021年はどんな問題形式で出題されるでしょうか?ちなみに、素因数分解をすると、2021=43×47となり、43、47という素数の積で表されるので、もしこの2つの数字に関する問題となれば・・・知っておいた方がいいかも・・・です。

入試問題を追いかけるのは本当に楽しいです。そこに、算数の色々な知識を知っておいた方がいいエッセンスが多分にありますから。

それでは、また。熱中症に気を付けて。