たのしい算数⑬ ~気づくこと(規則性)~

こんにちは。教室長の西野です。

昨夜の台風9号に続き、次の日曜から月曜にかけて台風10号がやって来るようです。更には、接近時の中心気圧が925hPaと予想されており、万一予想の、一番東のコースを取ってしまうと、九州全域で甚大な被害をもたらすことになるかもしれない、そのせいか、気象庁から早い段階で「特別警報」が出されています。

私の記憶に残っているのは、1991年9月の台風19号(リンゴ台風)ですね。九州から日本海沿いに進み、最後は北海道に再上陸というコースでしたが、とにかく暴風が吹き荒れて、長期間停電だったり、収穫前のリンゴがほとんど落下してしまうなど、甚大な被害をもたらした台風でした。恐ろしかったです。

早めの台風対策、準備をしておきましょう。

今日のお話です。算数は「ひらめき」があるか、ないかと言われる方がいますが、「ひらめき」とはこれまでに様々な経験(多くの問題を解く、など)をした中から、「気づく」ことを練習してきたか、で、「ひらめき力」は高まるのではないかと思います。センスという言葉を使う方もいますが、それも少し違うと思います。ただ、「興味」というものが相まってさらにひらめき力は高まるというのはあると思います。これは算数だけに限らず、他の分野でも同じことが言えるでしょう。今日はその中でも「規則性」にスポットを当ててみたいと思います。

では、次の問題をご覧ください。

いずれも、中学入試の学習をしている方であればすぐに気づくことでしょう。

数の並びの法則はわかりましたか?思いつかない場合は、数がどう変化しているかを口に出したり書いてみたりしてみましょう。

では、正解です。

高校数学で出てくる「数列」の元になっていますよね。中学入試の場合は、高校で習う数列の「公式」を「気づき」によって、小学生の範囲内で計算をすることで答えが出せます。

①累乗型・・・2乗の数の列、3乗の数の列

②等差数列型(等比数列型)

③数列混合型・・・奇数列・偶数列 /等差数列×等比数列(高校数学)

④フィボナッチ数列・・・特殊な数列なので1度見ておくとわかるもの

⑤群数列型・・・グループに区切って規則性が見えるもの 群(グループの先頭の数字・グループ内の和)

ここまで書くと・・・ひらめき?気づき?・・・知識??

多くの問題を解いていくと、気づく力は高まり、ひらめき力は高まるでしょう。しかし、入試は気づいたその後、問題に取り組まないといけませんから、一つの「知識」として知っておくことも必要ですね。つまり、幼いころから多くの知識に触れていると、「ひらめき」は早く、色んな事にすぐに「気づく」ことができるでしょう。

算数に限らず・・・どんな分野でも。

それではまた。台風には十分お気を付けください。